インプラントはメンテナンスが重要!歯科とセルフでできるケアとは|スタッフブログ(詳細)|矯正歯科とインプラント治療に特化した京都駅直結の医療法人社団 山崎デンタルクリニック

治療のご相談はフリーダイヤルまで 0120-68-4618
MENU
スタッフブログ Blog

インプラントはメンテナンスが重要!歯科とセルフでできるケアとは

インプラント治療後は、歯科医院から定期的なメンテナンスをするように指導を受けるのが一般的です。

手間がかかると思うかもしれませんが、口腔内の健康を守りながらインプラントを長く使うためにはメンテナンスが欠かせません。

メンテナンスの重要性や効果的な方法を知れば、今使っているインプラントをさらに快適に使えるようになるでしょう。

この記事では、インプラントのメンテナンスの重要性やメリット、メンテナンスにかかる費用や頻度などについて詳しく解説します。


インプラントのメンテナンスが必要な理由
インプラントのメンテナンスには「寿命が長くなる」「インプラント周囲炎の予防になる」などの効果があります。

ここではそれぞれの効果について詳しく紹介します。

 

インプラントの寿命が長くなる
インプラントのメンテナンスはインプラント装置自体の様子を観察するほか、インプラント周辺組織(歯ぐきなど)の健康を維持することに重点が置かれています。

定期的にメンテナンスをすることによってインプラント周囲炎(後述)や歯周病、歯肉炎などの症状を早期に発見し、適切な治療が可能です。

このような症状を放置して治療をしないでいると、インプラントを支える周辺組織を弱らせたり、時には破壊したりして、インプラントのぐらつきや脱落を招くことがあります。

しっかりとメンテナンスをすれば周辺組織が健康な状態を保ち、インプラントを長く快適に使える状態が維持できるでしょう。

また、インプラント装置に何らかの不具合がある場合、メンテナンス中に発見されやすいことも、メンテナンスが重要視されている理由のひとつです。

 

インプラント周囲炎の予防
前述のインプラント周囲炎は、インプラントの寿命を縮める厄介な症状です。埋め込んだインプラントの周辺組織が炎症を起こし、以下のような症状が見られるようになります。

●   インプラント周辺の痛み

●   歯ぐきの腫れ、出血、膿み

●   歯ぐきが痩せる

●   インプラントがぐらぐらする

炎症を放っておくとインプラントを支える骨にまで悪影響が及び、骨が溶けてしまうこともあります。

最悪の場合はインプラントが抜け落ちるケースもあるため、インプラント周囲炎は可能な限り予防しましょう。

インプラント周囲炎が起こる原因はインプラントに溜まったプラークと、プラークで繁殖した細菌です。

プラークや細菌を取り除き、インプラント周囲炎を予防するためにも、インプラントの定期的なメンテナンスを欠かさずに行いましょう。

 

歯科医院でのメンテナンスの流れ
歯科医院でのメンテナンスはどのようなことを行うのでしょうか。

ここでは歯科医院でのメンテナンスの流れについて紹介します。

 

口内の状態チェック
インプラントの状態や歯ぐきの腫れ・炎症、インプラント周囲炎が起きていないかなど、口腔内の状態をチェックします。

インプラント周囲炎は初期症状が自覚しにくいことも多いですが、歯科医院でのチェックで早期発見できればすぐに治療が開始できるため安心です。

ほかにもむし歯や歯周病などインプラント関連以外のトラブルが発見されることもあり、口腔内の健康を保ちたいインプラントユーザーにとって役立つ機会になるでしょう。

 

噛み合わせの確認と調整
噛み合わせのバランスチェックを行います。

噛み合わせが悪いと歯や骨に負担がかかり、顎関節症や頭痛、肩こりなどをまねきやすいほか、インプラントの寿命を縮めることもあるため必須のチェックです。

チェック用のシートを噛むと余分な力がかかっている箇所(噛み合わせが悪いために起こる現象)が分かるため、該当する部分の人工歯を削るなどの調整が行われます。

 

レントゲン撮影・確認
レントゲン撮影でインプラントや周辺の骨を確認します。

骨が炎症を起こしていないか、プラークが溜まっていないかなど、インプラントに悪影響がある症状の有無を周囲の歯の状態と合わせてチェックしていきます。

この際、「上顎洞炎」についても確認が行われます。

上顎洞炎は上顎の奥歯をインプラントにした患者様に起こり得るもので、鼻腔の左右にある上顎洞が炎症を起こす症状です。

上顎洞にインプラントが干渉して起こることもあるため、骨の状態と一緒にチェックします。

 

ブラッシング指導
最初の口内のチェックで、ブラッシング不足などによる汚れが見つかることもあります。

ブラッシング不足による汚れ残りはインプラント周囲炎やそのほかの口腔トラブルの原因となるため、汚れを効果的に落とせるようにブラッシング指導を行います。

歯科医院にもよりますが、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシ、フロスなどサポート的な道具についても指導していることが多いでしょう。

インプラント部位以外のクリーニングにも効果的なブラッシングが学べるため、口内全体の健康維持にも役立ちます。

 

クリーニング
歯磨きだけでは落としきれない汚れや細かい部分をクリーニングする工程です。

歯科医師や歯科衛生士がプロの技術ですみずみまできれいな状態に仕上げます。

インプラント周囲炎やそのほかの口腔トラブルの原因になるプラークなどもしっかり落とされるため、快適な口腔環境が整えられるでしょう。

 

歯科医院でメンテナンスをするメリット
歯科医院でのメンテナンスには、セルフメンテナンスにはないメリットがあります。

ここでは歯科医院でメンテナンスをするメリットについて紹介します。

 

自分では取れない汚れも除去できる
歯のプロフェッショナルがクリーニングをするため、気になる部分の汚れだけではなく、自分でも気づかなかった部分の細かい汚れまで除去できます。

自分では取れない汚れをしっかり取れることは、歯科医院でのメンテナンスならではのメリットです。

 

プロの指導やアドバイスが受けられる
しっかり自分で管理しているつもりでも、プロの目から見ると足りない部分があることは珍しくありません。

歯科医院でプロの指導やアドバイスを受けることにより、正しい歯磨きの仕方やインプラントを長持ちさせる生活習慣などについて理解できるようになります。

 

口内トラブルの早期発見につながる
インプラント周囲炎をはじめ、むし歯や歯周病、そのほかの口内トラブルが早期発見される可能性が高くなります。

また、お口に関することで疑問や不安があれば、このような機会に歯科医師に質問してみるのもおすすめです。

 

メンテナンスの頻度や費用の目安は?
歯科医院でメンテナンスを行う場合、頻度や費用が気になるのではないでしょうか。

ここではインプラントのメンテナンスの頻度や費用の目安について紹介します。歯科医院によって違いはありますが、ひとつの参考としてご覧ください。

 

メンテナンスの頻度
メンテナンスの頻度は3~6か月に1度を目安にすることが一般的です。ただし、口腔内の状態によっては変わることもあります。

インプラントのメンテナンスは短期間で終えるものではなく、継続して続けることが大切です。

引っ越しや転勤などで同じ歯科医院への通院が難しくなった場合には、早めに歯科医師に相談しましょう。

 

メンテナンスにかかる費用の目安
メンテナンスにかかる費用の目安は1回につき約3,000~1万円前後です。メンテナンスの内容次第ではそれよりも高くなることがあります。

インプラント治療は自由診療に該当し、メンテナンスも含めて保険対象外ですが、例外として医療費控除が適用されるケースもあります。気になる場合は歯科医院で相談してみてください。

 

セルフケアでのメンテナンス方法
歯科医院でのメンテナンスだけではなく、日常ではセルフケアによるメンテナンスでインプラントを管理することも重要です。

ここではセルフケアでのメンテナンス方法について紹介します。

 

ブラッシング
食後3回の歯磨きは、インプラントを長持ちさせるためにも欠かせません。

歯科医院で指導されたブラッシング方法を思い出しながら丁寧に磨きましょう。

使う歯ブラシは自分で用意するほか、歯科医院で取り扱っているものがあれば、インプラントのメンテナンスに適したものを紹介してもらうのもおすすめです。

 

デンタルリンス
デンタルリンスとは液体歯磨きのことです。プラークが溜まりやすい部分まで効果が届きやすく、すみずみまでクリーニングしやすくなります。

なお、マウスウォッシュはデンタルリンスと異なるため、デンタルリンスと同等の汚れの落とし方はできません。

マウスウォッシュは「口の中をすっきりさせたい」「歯磨きの時間がないのでとりあえずのケアを」という時におすすめです。

 

フロス
ブラッシングで落としきれない狭い場所の汚れにはフロスが有効です。

あまりフロスを使ったことがない場合は歯科医院で指導を受け、ぜひブラッシングやデンタルリンスと併用してみてください。

 

メンテナンスしないとどんなことが起こる?
インプラント治療のあとのメンテナンスをおこたると、予想以上のトラブルが起こる可能性があります。

ここではメンテナンスをしなかった場合に起こり得るトラブルについて紹介します。

 

インプラント周囲炎
前述のインプラント周囲炎は、メンテナンスをおこたった場合のもっとも代表的なトラブルです。

インプラントを埋め込んだ部分から炎症が広がり、痛みや腫れ、膿みなど歯周病に似た症状を引き起こすだけではなく、インプラントそのもののぐらつきや脱落の可能性があります。

インプラント周囲炎は進行が早いという特徴もあるため、早めの治療が必要です。異状を感じたら定期検診以外でもすぐに歯科医院へ相談してみてください。

 

メーカー保証がきかなくなる可能性
インプラントには不具合に備えたメーカー保証がついていることが一般的です。

不具合が生じた場合に代替品と交換するための保証で、約5~10年の保証期間があります(メーカーによって異なります)。

この期間にインプラントに不具合があれば無償交換できるのですが、そのためにはメーカーが定めた条件を満たさなければいけません。

多くのメーカーでは「故意による破損ではないこと」、そして「定期的にメンテナンスを受けていること」を条件にしていることが多くなっています。

つまり、メンテナンスをおこたっていると無償交換にならず、自費で交換する事態になるかもしれないのです。

その場合、全額自費でインプラントの不具合を直すことになりますが、前述の通りインプラント治療は保険対象外のため、高額の費用が発生してしまいます。

いざという時に「お金がなくて直せない!」ということにならないようにするためにも、定期的なメンテナンスを欠かさないようにしましょう。

 

噛む機能の低下
インプラントの定期検診では噛み合わせのチェックをします。噛み合わせが悪いとインプラントだけではなく、ほかの部分にもトラブルが出るためです。

顎関節症や肩こりのほか、噛む機能の低下も起こることがあり、食事が苦痛になってしまうこともあります。

十分な咀嚼ができないため胃腸に負担がかかり、体調不良につながる可能性もあるでしょう。

 

インプラント自体が破損することも
歯科医院でのメンテナンスではインプラントの状態もチェックします。ユーザーがまだ気づいていない不具合を早期に発見し、適切な調整ができることもメンテナンスの重要な役割です。

しかし、メンテナンスを意識せずに定期検診をおこたっていると、そのような不具合にも気づけないため、気づいた時にはインプラントが破損していることも考えられます。

インプラントの破損は交換が必要になるだけではなく、口腔内を傷付ける可能性もある危険な状態です。定期的なメンテナンスを欠かさず、インプラントもご自身の身体も大切にしましょう。

 

まとめ
インプラントは治療後のメンテナンスも重要です。インプラントの寿命や口腔内の健康に関わります。

メンテナンスが不足している場合、インプラント周囲炎になったり、インプラントの不具合に気づかなかったりなどのトラブルが起こる可能性があります。

歯科医院での定期的なメンテナンスに加え、ご自宅でのセルフケアも進めていきましょう。定期検診の際にブラッシング指導を受けることもおすすめです。

豊富なインプラント治療の経験と実績を持つ山崎デンタルクリニックでは、インプラントのメンテナンスやブラッシング指導にも力を入れています。

メンテナンスやブラッシングをはじめ、インプラントについてご不明な点があれば、どうぞお気軽にご質問ください。

最新記事

カテゴリー

月別アーカイブ

TOPPAGE