エムドゲイン(歯周組織再生療法)|矯正歯科とインプラント治療に特化した京都駅直結の医療法人社団 山崎デンタルクリニック

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歯周病とは periodontal

歯周病とは

歯周病は、歯周組織(歯ぐきや顎の骨など)が歯周病菌に感染することによって、歯ぐきが腫れたり出血したりし、最後には歯が抜けてしまうこともある病気です。
自分で気づかない軽度の歯周病を含むと、40歳以上の成人の5人に4人以上が歯周病にかかっているといわれています。
歯周病は歯を失う最も大きな原因とされています。

歯周病が進行すると…

はじめは自覚症状がなく、鏡で見ても変化がわかりません。
そのうち歯ぐきの赤みや腫れが見られるようになったり、プラーク(歯垢)が石灰化して歯石になり、歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目)に溜まったりして、自分では除去できなくなります。
また、炎症が歯ぐきの内側にまで進行すると、歯根を覆っている膜や歯槽骨(歯を支える骨)が破壊され、歯を固定する力が徐々に弱くなっていきます。
この状態で放っておくと、最後には歯を失うことになります。

歯周病セルフチェックリスト

中度の歯周病
  1. 歯を磨くときやりんごをかじると出血する
  2. 朝起きたとき、口の中が粘ついたり、妙な味がする
重度の歯周病
  1. 歯ぐきが晴れてブヨブヨになっている
  2. 歯ぐきを指で押すと血が出る
  3. 歯がうき、硬いものが噛めない
  4. 歯ぐきから膿が流れ出る
  5. 周りから口臭がするといわれる

歯周病の成り立ち

歯周病の成り立ち

歯周病は、適切に治療に取り組めば治る病気です。
多くの患者さまの歯周病を改善し、健康なお口へと導いてきた医療法人社団 山崎デンタルクリニックにぜひご相談ください。

歯周病は、細菌(歯周病原菌)に感染して起きる病気です。私たちの体は、細菌などの異物が侵入してくると、その異物を排除しようと炎症反応を起こします。プラーク(歯垢)の中には細菌が潜んでいますが、歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)にプラークが溜まることで、プラーク内の細菌を排除しようと、歯周組織に炎症を起こすのです。これが歯周病のはじまりで、この状態を歯肉炎といいます。
歯肉炎の段階であれば、適切なクリーニングと口腔衛生管理によって炎症は治まりますが、お口の中が不衛生な状態だと、細菌は歯ぐきの奥深くに侵入して炎症を広げ、歯槽骨(歯を支える骨)や歯ぐきを破壊する歯周炎へと進行していきます。

歯周病の原因

  1. 細菌への感染
  2. 不十分なプラークコントロール

歯周病を悪化させる原因

  1. 不適切な噛み合わせ
  2. 喫煙
  3. 糖尿病や心臓病などの全身疾患
  4. 薬物の過剰摂取

歯周病の進行段階

01. 歯肉炎

01. 歯肉炎

歯周病になる手前の状態です。歯ぐきが赤く腫れ、歯を磨いたり硬いものを食べたりすると血が出ることがあります。この段階であれば、丁寧な歯磨きや歯科医院での処置によって歯ぐきを健康な状態に戻せます。

02. 歯周炎

02. 歯周炎

歯周ポケットが深くなり、そこから血や膿が出たり、口臭が強くなったりします。そして炎症が慢性化し、歯根膜(歯を歯槽骨につなぎ止める組織)や顎の骨が溶かされていきます。進行とともに噛むと痛みを感じるようになり、歯がぐらついてきます。

03. 歯が抜ける

03. 歯が抜ける

歯周炎が重症化すると歯槽骨が大幅に溶かされます。そうなると歯根が露出して歯のぐらつきが悪化し、放置すると最終的には歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病の検査・診断 Inspection / diagnosis

歯周病の検査・診断

歯と歯ぐきの間の溝のことを「歯肉溝」といい、歯周病が進行すると、この歯肉溝が少しずつ深くなっていきます。

歯周病検査の基本は、プローブという器具を使ってこの歯肉溝の深さを測定するとともに、出血傾向、歯周組織の破壊の程度、炎症の状態などを確認する「プロービング検査」というものです。レントゲン写真では確認できず、見逃しがちな症状も、このプロービング検査によって見つけられます。

一般的に歯肉溝が1~3mm以下であれば健康な状態ですが、それ以上に深くなると「歯周ポケット」とよばれるようになり、歯周病の疑いが出てきます。また、プロービングの圧によって出血する場合も歯周病の疑いがあります。

歯肉溝・
歯周ポケット
の深さ
歯周病の
進行段階
解説
1〜2mm 健康 健康で問題のない状態です。
3mm 要注意 ブラッシングなどがどの程度適切かによって、数値が良くも悪くも簡単に変化する状態です。
4mm 軽度 軽度の歯周病と診断される状態です。
5〜6mm 中度 歯周病が進行しているため、適切な処置が必要になります。
7mm以上 重度 歯周病がかなり進行しています。一般的な治療法では対応できないことがあります。

検査項目

  1. パノラマX線撮影
  2. デジタルX線撮影
  3. CT撮影
  4. 噛み合わせ・歯並びの確認
  5. 動揺度の確認
  6. プラークコントロールスコアの確認
  7. 口腔内写真撮影
※必要に応じて再検査を行なうこともあります。

歯周病治療の流れと基本治療 Treatment flow

01

治療前の各種検査

各種検査を行ない、歯周病の進行段階を把握します。

02

基本治療

基本治療である歯磨き指導を行ない、プラークコントロールやスケーリングを行ないます。スケーリングは、スケーラーという器具を使って歯にこびり付いたプラークや歯石を除去する治療です。 基本治療のほか、グラグラする歯の固定や予後の悪い歯の抜歯など、緊急的な治療を行なうこともあります。

03

歯周外科(再生療法)

歯周病の進行によって溶かされた顎の骨などの歯周組織の再生を促すため、歯周組織再生誘導材料である「エムドゲインゲル」を使った外科処置を行ないます。

エムドゲインゲルによる
歯周組織再生
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エムドゲインゲルによる歯周組織再生

スウェーデンのビオラ社が開発した歯周組織再生誘導材料をエムドゲインゲルといいます。ブタの歯胚組織が使われていますが、現代の科学水準に基づいて高い安全性が確保された、幼若ブタの歯胚から抽出したものです。主成分は、子どものころに歯が生えるときに重要な働きをする蛋白質のひとつです。
世界44ヶ国で使用されており、臨床実績もあります。

エムドゲイン(歯周組織再生療法)には約25年の実績があり、今まで数100万件の臨床で使用されています。エムドゲインによる副作用が報告されたことはありません。

治療前の検査

歯周組織を調べるために、手術前に歯周ポケットの深さの計測やレントゲン撮影などの検査をします。
エムドゲインゲルを使った治療が行えるかは、歯周病の進行状態や患者さまの歯の症状によって異なりますので、まずは検査と相談を行ないます。

歯周外科手術およびエムドゲインゲルの塗布

歯ぐきを切開し、歯根の表面を清掃したらエムドゲインゲル塗布し、縫合します。ゲルの主成分である蛋白質の働きにより、本来備わっている骨の再生能力を発揮させることができます。

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